転職にあたり、適職を探すためには、「今までの経験を発揮できる会社か?」とか「強みや長所を活かせる職場か?」など、入社する会社や携わる業務内容は働く上で、とても大切な要素です。
そもそも、自分のスキルが発揮できないような求人に応募しても、選考に通過する確率が低くなるか、入社できたとしてもやりがいを感じられないでしょう。
つまり、自分自身が志望企業の求める人材像に適性があるか、また仕事内容に自分の能力が適正かを把握して、自己分析の結果と併せて仕事(会社)を選んでいきましょう。
そこで、今回はどのような職種が、どのような性格・能力を持った人に向いているか、そして仕事スタイルや仕事の価値観について解説していきます。
■職種別適正から、自身の仕事を探していく

◇営業・販売・サービス系の職種
からだを動かすことを苦にしない人、傾聴力がありコミュニケーションスキルが高い人、人付き合いが上手な人。
◇研究職
理系で論理的な思考と習慣がある人、好奇心が強い人、こだわりを持ち堅実で忍耐力がある人。
◇事務系の職種
几帳面でコツコツと物事を行うのが好きな人、基本的なパソコンスキルがある人、人当たりが柔らかい人、スケジュール管理能力がある人。
◇医療系の職種
人にやさしく細やかな気配りができる人、責任感と行動力のある人、体力的に精神的にもタフな人。
◇Web・クリエイター系の職種
パソコンが得意な人、新しいものが好きな人、モノづくりやデザインに興味や経験がある人。
◇工場・軽作業系の職種
繰り返しの作業が好きで体力のある人、決められた時間内に決められたことが出来る几帳面な人、スピードと正確さを持っている人。
◇IT・エンジニア系の職種
論理的に考える人、コミュニケーション能力が高い人、集中したり極めたりする仕事が好きな人、基本的にプログラミングやシステムに詳しい人、変化に柔軟な対応が可能な人。
◇「セラピスト」「カウンセラー」「ケアマネージャー」
人の話を聞きくのが上手な人、観察力が高い人、優しくて思いやりのある人、精神力が強い人、人に寄り添うことが得意な人。
いくつかの職種を例にして、どのような性格がどの職種にマッチするかを一例としてお伝えしましたが、職種の数はまだまだたくさんありますので、まずは自己分析を行い自身の性格と職種が求める人物像がマッチするかを確認してみましょう。

その方法としては、転職サイトなどのサービスにある「適職探し」を行い、診断結果から見いだしてみると良いかと思われます。
その上で、その業種の働き方や仕事内容などを吟味し、自身の経験やスキルを踏まえて探してみることをおすすめします。
■自分の仕事スタイルを考えた働き方を探していく
自分に合う仕事の探し方で次に大事なのは、自分の考えや性格にマッチする「仕事スタイル」から職種や企業を選ぶことです。
なぜなら、営業職という仕事内容で企業によって働き方はさまざまあり、ハードに働いて高収入を上げたいのか、今以上のスキルの向上に努めたいのか、自由に働いてプライベートな時間を充実したいのかによって、営業で働くにも選ぶ企業は大きく変わります。
■自分の「仕事の価値観」を明確にする

仕事スタイルとは、仕事に対する価値観を明確にすることから始まります。
働くことを通して、実現したいことを考えていくことで、自然と仕事に対する価値観が見えてきます。
つまり、働くことで「その職種の専門性を身につけたい」という目的があると、その人にとって仕事は、自分を成長させるものになるという考え方です。
そして、会社選びをするときに、その企業は自分が成長できる環境なのか?成長できる職種内容なのかを調べることで、自身の目的に合った転職ができるようになります。
このほかにも、「人をサポートしたい」とか「スキルを磨きながらスペシャリストになりたい」とか「今持っている経験と能力を活かしたい」など、働くことへの想いや仕事の価値観は人によって異なります。
もちろん、ライフステージや家族がいるかいないかなどでも、人の考え方は変わるものですから、「働く」とはこういうことだという観念に縛られないようにするのも大切なことです。

やりたい仕事が見つからないという方は、まず自分が興味のあることや楽しいと感じることを考え、それを実現出来そうな職種を探してみるのもおすすめです。
「少しは、興味があるかな」という程度のことでも、実際にやってみると面白さを感じて夢中になってしまうこともありますので、選択肢を広げて考えて探してみましょう。
■まとめ
一般的に、何がしたいか分からないまま、ただ漠然と仕事探しをしていますと、自分に合わない環境に飛び込んでしまう場合があります。
その仕事に対する自分自身の適性、将来の目標などを明確にして、転職後のミスマッチが生じないようにしましょう。
自分に合った仕事を見つけるにあたり、企業選びの際は自身の適性を知るほかにも、職場環境、給与面、待遇面、休暇制度など、自分が望むワークライフバランスと合っているかを考える必要があります。
やりたい仕事が見つからない場合には、就職・転職エージェントを利用するのも一つの手です。
自分に合った仕事を探すためにも、転職エージェントのような職探しのプロに相談することも選択肢に入れて、転職活動をされることをおすすめします。