
皆さんは、現在の職種に満足していますか?どんな有名企業に入社しても、自分の望んだ部署に配属されなければ、なかなか仕事にやりがいを感じることが出来ませんよね。気持ちを切り替えて、今の部署で出来ることをしようと思える人はいいのですが、なかなかそう簡単には割り切れない方も多いのではないでしょうか。また、入社当時は希望していた職種でも、実際にやってみたら、あまり自分には向いていなかったという方もいるかも知れませんね。
そこで、今回は全く未経験の職種に就きたい人向けの「異職種転職を成功させるためのポイント」について解説していきます。
■異職種転職を成功させるための3つのポイント
今とは異なる職種に転職をしたいと思った時、どう動けばいいのでしょうか。第二新卒以外の転職は、即戦力になれるような実務経験が必要だと言われていますが、諦めてしまうのはもったいないです。それでは、さっそく異職種転職を成功させるためのポイントを見ていきましょう。
◇現職場の在籍中に必要な資格を取得する

まず、自分が転職したい職種に、取っておいた方が良い資格がある場合は、現職場を辞める前に、必要な資格を取得しておきましょう。例えば、現在は人事部のあなたが、転職で知的財産関係の仕事に就きたいと思った場合は、先に弁理士試験に合格しておくと転職が有利になります。
国家資格などには、取得するのに学校に通うなどの時間を要するものもありますが、社会人向けに夜間のスクールなども充実していますので、そういったものを活用するのがオススメです。一度仕事を辞めてから、改めて時間をかけて資格を取得するとなると、職歴に空白が出来てしまうので注意しましょう。
また、所属する会社によっては、資格の取得に補助がでるような福利厚生があったりもするので、賢く利用してください。大企業であれば、全く別の会社への転職を行わなくても、専門的な資格の取得を人事部に伝えることで、希望の部署に人事異動が行われる可能性もあります。
◇幅広いエントリーを行う

次に必要なのは、なるべく多くの会社に転職のエントリーをするということです。社会人経験上、いろいろと慣れていることもあり、つい前職と同じ業界を志望しがちですが、複数の業界に目を向けなければ、失敗してしまう可能性があります。
例えば今のあなたがゲーム業界にいる場合は、同じ業界内で別の職種を探すのではなく、出版印刷業界や、マスコミ業界など、同じエンターテイメントでも全く異なる業界にもエントリーを行ってみましょう。応募する業界が幅広いほど、人事の目に止まるチャンスも多くなるので、キャリアチェンジが上手くいく可能性が高くなりますよ。
エントリー時には、その企業に就職したい理由ではなく、業務内容への理解や、自身のスキルや資格などをアピールするといいでしょう。
◇急がば回れで二段階の転職をする

最後にご紹介するのは、二段階の転職方法です。少し時間はかかりますが、現時点では自分自身に転職に見合う知識や経験が足りないと感じた場合に、一旦スキルアップのために別の会社に転職し、ある程度の業務経験を行ってから、次に自分の志望した職種へ再度転職するというやり方もあります。
やってみたいと心に決めた職種が、ある程度の経験が必要なものなのであれば、自分のスキルを磨くしかありません。
例えば、エンジニア未経験者がゲーム業界でのクリエイターを目指すとなれば、まずはIT業界で積極的に未経験者の採用を行っている会社に就職し、プログラミングの経験値を積んでから、再度ゲーム業界への転職にアタックすることで、採用の可能性が高くなります。
■まとめ
世間一般では難しいと言われている異職種転職ですが、自分自身が本当にやりたいと思う職種がしっかりと見えていれば、それほど困難なものではありません。「未経験の職種への転職は大変そうだから……」という理由で、現状の仕事を無理して続けているのであれば、今一度ゆっくり自分と向き合ってみて、本当は何をやりたかったのかを知ることから始めてみても良いかも知れませんね。
どんな仕事も、実際に自分でやってみなければ、合う合わないが分からないものです。憧れの職種でも、ちょっと違うなと思った場合は、また時間をかけて理想の職種を探せばいいので、あまり身構えずに、楽しみながら異職種転職に取り組んでみてくださいね。